2006-01-01から1年間の記事一覧

「まわり道」

ヴィム・ヴェンダースの「まわり道」を吉祥寺のバウスシアターで観る。ロードムービー3部作のうち「都会のアリス」しか観ていない自称ヴェンダース・ファンとしては、ここで見逃すわけにはいかない。 フィルムがかなり劣化していたものの、のっけから不安定なお…

「ファミリー・ポートレート」

お尻が痛くなっちゃったよ。別に長い映画でもないのに。ちょっとね、先が見えすぎちゃって、飽き気味だったんだろうな。 神経質な女を家族にあわせるためにクリスマス休暇に実家に戻ったものの、ファミリーは彼女を受け入れず、彼女もファミリーに嫌われてい…

「二番目のキス」

笑ったな〜、もうロマンチックコメディーの手練れ!! レッド・ソックス熱に冒されてる男が、頭にボールが当たって恋人が倒れてもそのボールを拾った男と喜びあっちゃったり、恋人にパリ旅行に誘われても試合があるからと断りつつやっぱり行かなきゃマズイ空気…

堂本光一ソロライブ「mirror」

ひょんなことから横浜アリーナで堂本光一のソロライブを観ることに。 いやぁ〜、面白かった! 全部自分で作った曲とのことだけど、♪アディクテッド、アディクテッドのリズムの繰り返しとか間奏で音がひずむとことか、うわあ、好き!と思っちゃった。 ダンス…

「ブラック・ダリア」

映画が始まって、ああ私はこの小説の冒頭を読んでいたんだった、と思い出した。ジェームス・エルロイがブームになっていたころ、ひととおり本を買った。その一冊が「ブラック・ダリア」で、途中まで読んでそのままにしていた。ということを映画が始まってふた…

ツァイ・ミャンリン→正しくは、ツァイ・ミンリャン

雨がそぼ降る肌寒い映画日和。レイトショーの「落日」を見に行ってきます〜。おまけで「歩道橋」とかもやるらしい。これで○だったら、私、この監督ラバーになりますね。ではみた感想は、追って。

「歩道橋」

これもツァイ・ミンリャンの短編。 台湾の三越のある繁華街。台北かな? 行ったことないのでわからないが、引きの画をみたとき、ああ京都の駅前に似てるな〜と思った。似てませんか?前まであった歩道橋がなくなって、歩道橋で時計を売ってた男に会いにきた…

「楽日」

観てきました! 監督ラヴァーになりましたよ、そりゃ。 描かれているのは、閉館(一時閉館)となる映画館の最後の日、楽日の最後の上映時間を巡る物語・・・というほどストーリーはないのだが。 台湾の時代劇がラスト上映されている。客席には、幼い子供がひとり…

ネット通販で布を買おうとしたところ、失礼千万な店にぶちあたり、かなり気を悪くしていた。その店が、たまたま神保町の店の軒先を借りてイベントを開くと小耳にはさみ、小意地の悪さでのぞきにいった。 あはは、まったく売れてないでやんの! と、大意地の…

「プルートで朝食を」

80%いいんだけどね。何かが辛い。なんだろう。声? アイルランド特有の重苦しいような息苦しいような気質の濃さ? なんだろう。それにしても、イギリス、アイルランド、スコットランド・・・ゲイが多いよねー。やっぱり四角い女が四角すぎるからなのでしょうか…

「美しい女」

飯田橋ギンレイホールにて。 ・・・私はあまり、美しい女とは思えなかったりしたな。という感想。シシー・スペイセックはさすがの存在感。そこにいないような存在感。すばらし。でもたぶん、私はあんまり泣きわめいたり怒鳴ったり、感情や欲望をものすごく剥き…

「紙屋悦子の青春」

久しぶりの岩波ホール。もしかして、「エレンディラ」以来くらいのご無沙汰ぶり。年齢層が高くて、映画の始まる直前まで、オバサマ方は小声と自分では思っている大声でお話に夢中。どころか、映画中のここぞという場面で、「ああ、おはぎ」とか先に大声でささ…

「西瓜」・・・すごいな〜。いいな〜台湾。すばらしい映画。こういう作品をもっと大きな小屋でかけることはできないのでしょうか。大きな劇場だと、ちょっと味わいも違ってくるのかな。どうだろう。同じ監督の「落日」をリバイバル上映するそうなので、来週早めにい…

無添加で有名なファンケル化粧品、クレンジングオイルが優秀で愛用している。先日も銀座のファンケルへ行った。で、初めて地下にあるカフェでご飯を食べた。・・・マズイっ!! 発芽米のキノコどんぶりとサラダとヨーグルトのセット。何がマズイって、ご飯にか…

「太陽」

ソクーロフ監督の映画「太陽」を観る。静かに熱く混んでる場内。これは誰が何を観たくて来てるのかな?イッセー尾形の昭和天皇像は、ま、しばらくの間は"やめてほしいわ"って感じでしたが、そこは映画というメディア。色調を抑えた何という効果なのでしょう? …

「映画」「カクタス・ジャック」

もしあなたが映画好きなら、もっと言えば初期のジム・ジャームッシュや、やはり初期のタランティーノが好きならば、このアホらしい映画「カクタス・ジャック」を観て欲しい。 アホらしくって、間合いがジャームッシュで、それなりに鈍くさくなく、適度に抜けて…

☆上から目線の人がやたら増えている。☆失うことがヘタな人。☆タイトルは、「ひげき。」

「ゆれる」

2週間前くらいに観ようと思ったら、新宿武蔵野館は激混み。小さな作品なのであまり知られていないだろう、などとバカなことを思っていたのでびっくり。2度ふられたあと、やっと観た。・・・ピエール瀧、太り過ぎっ!! んなこたぁどうでもいい?いやいや、いい…

結局のところ、私は彼女を許すことができないままでいるのだろう。 父のことも、祖母のことも、さっちゃんのことも。 それ以外の彼女にとっては忘却の彼方であろう数々の言動も、やはり許せないまま薄く薄く私の中に降り積もっている。 しばらくは、口をきか…

今日、非常に個人的な意味あいに於て、大きなひとつのピリオドが終わった。 ここ数年、その終焉を肌で感じてはいたが、今朝、くっきりとそれは具体的な形で、示された。 感謝と、共有した時間の濃密さと柔らかい触れ合いともたらされた救いに記憶を。そして…

阿佐谷

今日、阿佐谷へ行った。 駅からだらだらと続いているパール商店街を歩いていたら、前から結構ガタイのいい髪の毛が肩ちょい下くらいの長さのサングラスをかけた男が機嫌よさそうにひょいひょいと歩いてきた。あ、みうらじゅんだ。初めて見る。やっぱこのあた…

日本代表対トンガ代表(ファイブネーションズ第一戦)

う〜〜〜〜〜〜〜む。 日本には、トンガから多くのラグビー選手がやってきている。大学にもトップリーグにも。私は知らないけれども、もしかしたら高校にも。それにお相撲にもトンガから来ている人はいる。そう多くはないけれど、いまも数人のトンガからきた…

「嫌われ松子の一生」

(MovieWalkerより) [監][脚]中島哲也 [原]山田宗樹 [撮]阿藤正一 [出]中谷美紀 瑛太 伊勢谷友介 香川照之 市川実日子 黒沢あすか 柄本明 木村カエラ 蒼井そら 柴咲コウ 2006東宝 130分・PG-12 ひとりの女性の波乱万丈の人生を描いたベストセラー小説を、「下…

「歓びを歌にのせて AS IT IS IN HEAVEN」

(飯田橋ギンレイホールwebより) 2004年 スウェーデン映画 2時間12分 監督:ケイ・ポラック 出演:ミカエル・ニュクビスト、フリーダ・ハルグレン、ヘレン・ヒョホルム 配給:エレフェント・ピクチャー 人気絶頂にあった指揮者ダニエル・グレウスは、…

「ある子供」

(飯田橋ギンレイホールwebより) 2005年 フランス映画 1時間35分 監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ 出演:ジェレミー・レニエ、デボラ・フランソワ、ジェレミー・スガール 配給:ビターズ・エンド 盗みを働き、その日暮しをしている20…

南河内万歳一座「お馬鹿屋敷」於下北沢スズナリ劇場

たまたまチケットが格安で手に入り、どういう劇団かも知らぬまま観に行く。 そういうみかたをしていれば、いつか当たりもあるのだろうが、今回は、そうはいかなかったようだ。 南河内、と銘打っているだけに、とんでもなく強烈な河内弁だったらどうしようと…

「心」「裸の島」(新藤兼人監督)

京橋のフィルムセンターでやってる、水谷浩展(溝口監督とよく組んでいた美術監督)を観に行く。展示されている資料が少なく残念だったが、水谷浩の男前ぶりと仕事の細かさの一端がよくわかる。中でも目をひいたのは、これを言うと失礼なのは承知の上で申し訳…

猫、部屋

上記の「ヨコハマメリー」という映画に、元次郎(がんじろう)というシャンソン歌手が出てくる。戦後、台湾から母と幼い妹と引揚げてきた少年は、歌手になることを夢見て上京、あれやこれやがあったらしく現在は横浜でシャンソンバーを経営、ソフトなゲイ、小奇…

「ヨコハマメリー」

よい。メモ・・・親切。味。亡くなる人、生きている人。 色彩がきれい。夕景と夜景の狭間の一瞬の色と光。際立つ景色。冒頭の海の色。空の色。映像がクリアで輝度が高いというのか、テレビのドキュメンタリー番組とかにありがちなブレブレの映像とか暗めのトー…

「グッドナイト&グッドラック」

よい。詳細、後日。