「二番目のキス」

笑ったな〜、もうロマンチックコメディーの手練れ!! レッド・ソックス熱に冒されてる男が、頭にボールが当たって恋人が倒れてもそのボールを拾った男と喜びあっちゃったり、恋人にパリ旅行に誘われても試合があるからと断りつつやっぱり行かなきゃマズイ空気にうろたえて行くと伝えつつあの試合の先発は・・・と口走ってしまったり、元恋人がはだしでグラウンドを走ってきて大切なことを伝えようとしてるのに芝生の感触のことを思わず聞いちゃったり、細かいところがおかしくてたまらない。男の人ってホント、こうだよねーって感じが満載で、それがキュートでもあるしイラッともくるしっていうね。一緒にご飯を食べてるときに携帯で試合状況を逐一確認してる男に最初は"私はその程度かい"と頭にきたものだが、それとこれとは別の話、っていう理屈なんだそうで。
ドリュー・バリモアの美人のようでしゃくれのようでめちゃくちゃかわいい感じが役にまた合っていて。ただまあ、仕事ができる女というには説得力が希薄でしたけどね。それもまたご愛嬌ということで。
とにかくこの映画、自分の気持ちをきちんとことばにして伝えあうんだよなー。私はあなたのことを好きなんだよと。ボクが君を愛してることを知ってるかい?と。あなたがレッドソックスを愛するように、私はあなたを愛してるのよと。いまあなたは私の心を壊しちゃったのよとか。いちいちきちんとことばにして、自分の気持ちを正確に相手に伝えあってる。照れたりとか、見栄を張ったりとか、かけひきしたりとかプライドが許さないとか、そんなの一切ナシで。これはすごく大切なことだよねー。と思ったな。今の私に最も足りないものは、自分の気持ちを的確にことばにしてちゃんと相手に伝わるように伝える、ということかもしれない。うんうん。
野球のシーンもなんだかじんじんしたりして、大ざっぱなところがほとんどなくて、ああほんとに上手なんだから!! てな映画でした。きっと女も男も絶品じゃないところがいいんだろうなー。だから気持ちが余計によく見えた。