その3 川島なお美

火曜日の昼間から「ごきげんよう」を見ているような生活態度の私に言われたくはないだろうが、川島なお美ってホントにどこをどう切っても川島なお美なのね。ある意味すばらしい? すばらしい・・・とは私はまる思わないけど、ま、一本筋が通ってます。通ってていい筋とマズイ筋があるとは思うけど。
ま、そんなことはどうでもいい。
川島なお美川島なお美であるための"川島なお美"的断面のひとつに、どんな話をしていても自分大事、というのがある。たとえば今日の「ごきげんよう」で、川島なお美はいつものように犬の話をしていた。
それで、ある日シナモンちゃんとマンションを出ようとしていたら、ある部屋から男の人がチワワを連れて出てきたの。このチワワちゃんが、もう、かわいくて。でも翌日からその人の部屋の郵便受けは新聞や郵便物が溜まる一方で、どうもお留守のようなのね。中からは、チワワちゃんのワンワン鳴いてる声が聞こえていて。(優しい私は)すごく心配になったの。次の日もチワワちゃんは鳴いていて、数日後にはチワワちゃんの声が弱ってきて、で、ついにチワワちゃんの声がしなくなったの。(すごく優しい私は)心配で心配でいろいろ考えた結果、これは3つしかないって思ったのよ。1飼い主がチワワちゃんを連れて出かけた。2飼い主が留守の間にチワワちゃんが死んだ。3飼い主もチワワちゃんも死んでいる。だからマンションの管理会社に電話したの。だって真夏だったのよ? 下の部屋で人と犬が死んでたらイヤじゃない。臭いとか・・・ね?でも管理会社はもう少し様子をみますって、ちっとも動いてくれないの。ひどいでしょ? で、1週間経っても事態は変わらないからまた電話したんだけど、やっぱりもう少し様子を見るっていうの。で、ある日酔っ払って帰ってきた(優しい)私は、酔いの勢いでその人の部屋を思い切ってピンポンしてみたの。そしたらその人が出てきて、なんですかって。ずっと居たんだって。郵便物は面倒だからとらなかっただけで、チワワちゃんも元気だって。私、どれだけ心配したか言って、部屋に戻ったのね。そしたらこんどはうちのピンポンが鳴って、出てみたらその人だったの。なんと、○年の○○○○(ワイン名)を持って! ご心配かけてすみませんって!! ○○○○よ、ほんと得しちゃった!!! 心配得だったわ〜(笑)。
・・・この人は、かわいいチワワちゃんが死んでいようが階下の住人が変死していようがホントのところはかまわないらしい。臭いさえしなければ別にどうってことないらしい。"私"はおいしいワイン1本あれば"幸せ"なんだって。犬が死んでもワイン。人が死んでもワイン。死ぬのが自分でなければワインワインワイン。すごいな、この人。"優しい私"を強調したつもりが、"自分大事な私"のみ露呈。あんたはある意味、正直者だよ。