Noism06 in さいたま花フェスティバル

一昨年、たまたま観る機械を得た金森譲率いるNoismの公演が、6月に筑波である。そのチケット発売がこの間の日曜日で、思ったハシから思ったことを忘れていく私にしては珍しく、夕方になって思い出してチケットを取った。その際に、25日、26日と、Noismが埼玉は大宮駅近くのイベント広場で開催中の新潟県の花フェスティバルの一環として踊るということ知り、はるばる足を伸ばしてきた。
しかし遠いな、大宮は。というか、埼玉は。不案内なので余計に遠く感じる。なんというか、距離にすればほんの少し北くらいのはずなのに、瞬く間に北関東圏という空気に変化するのが不思議。よってさらに余計に遠い道のりのような気がする。かかる時間にしても、実はたいしたことないはずなのに。
で、観ました、Noism。
舞台は屋外なのだが、鼓と声と笙の笛と横笛とコンピューター制御の音によって、くっきりと異空間がたちあがり、能のお面もどきの白い仮面をかぶったダンサーたちが白い装束でひたひたと現れて腰を落とし、下へ下へと重心をおいてストイックに舞う姿は、私には花を連想させはしなかったけれど、篝火は見えた。鎮まりゆく場。そして高揚。
ステージは屋外の地下一階という感じで、そのイベント広場を挟んである地上につながる階段が客席で、客席から見える向こう側にはぶーぶー車が走っている。そんな雑多なものが、くっきりと意図をもって切り取った画柄や音や匂いや宵へと向かう空の色や風のように感じるのだからおもしろい。
6月の公演、楽しみです。