神戸製鋼対ヤマハ(於ヤマハスタジアム)

早起きして静岡県は磐田まで遠征。今季、東京では神戸の試合は2試合しかないから、もうこうなったら静岡くらい近い近い、な意気込み。日本列島が寒波にすっぽり包まれるという天気予報を横目にスキー場に行くのに近いくらいの装備で出かけたものの、さすが静岡、暖かい。雪の気配なんてゼロ。いつもは新幹線で通り過ぎるだけだけど、今回は東海道線でののんびり行程。右に左に見える風景がいつもとはまるで違って、茶畑やみかん畑が見えて、ああ静岡ってほんとにそうなんだと思ったり、田子ノ浦を通りすぎながら、「田子ノ浦に 打ち出でてみれば しろたえの 富士の高嶺に 雪はふりつつ」(表記もことばも間違いだらけ!?)という子供のころに覚えた百人一首の舞台はここだったのねとか、眠さよりもわくわく感が勝っていたようで、起きっぱなしで磐田に到着。ラグビー観戦とおぼしき人たちのあとをついていって、止まっているバスに乗り込むと、ヤマハスタジアムまでのシャトルバスだった。すごいサービス! しかし駅の裏っかわなのか、まったくもってなんにもない(帰りに確認したら、こっちが正面だったよ!)。バスが走り出すと、あちらこちらにポツポツ"石窯焼きピザ"の店とか焼き肉屋とか出てくるんだけど、これってたぶん車がないと行けない範囲。さすが静岡、平野が広くて、磐田はほんとに広々していて、特に住宅街があるわけでもなく、だだっぴろく土地が開けている。こんなに広い平野部に住んだことのない私は、バスの窓から景色を眺めてるだけで、途方に暮れてしまう。なんなら帰りは駅まで歩こうかなという初期の計画は、素早く頓挫。そんな距離じゃないもの。自動車に乗れる年齢になればいいけど、それまでの間、このあたりに住んでいる少年少女はどうしてるんだろう、と思う。原付きだと16歳か。でもそれまでは? 自転車の範囲内じゃないよね、この広さ。
そんなこんなで途方に暮れつつ、ヤマハスタジアム到着。もーのーすーごーい、人の数。スタジアムの入り口近くに駐車場付きセブンがあるのだが、うぎゃ!ってくらいの人人人、車車車。バックスタンドは磐田の人たち無料招待だったとかで、それはもう、ヤマハ派でうまってました。その一角に、真っ赤な神戸ファン陣営が。がんばろう、応援!
芝の美しいスタジアムでウォーミングアップする大畑。きゅいーん、シャカン! 異常視力発動。それでも寒いは寒い。風が冷たい。お尻が冷たい。試合が終わるまでトイレに立ちたくないので、飲み物は禁止にすることに。東芝府中ファンの知りあいと電話で話す。いいスタジアムでしょ、と自慢される。確かに確かに。秩父宮の芝生が嘘のように、緑緑&ふさふさみっしりな芝。いいコンディションだよなー。これも温暖な静岡の気候ゆえ? スタンドの上まであがれば、町並みを一望できるらしい。試合後に行ってみよう(と思ったのに忘れてた)。客席の傾斜が急だから上のほうがグラウンド全体がよく見えるそうだけど、高所恐怖症の私にはかなり怖めの階段だ。ちなみに前から3列目で観戦。もう、至近距離ですがなっ! 
そしてキックオフ、あちゃー、だめだめ、いけいけ、やったぁ〜! さすが大畑! 偉いぞホラくん! ほら守りきってぇ〜!!・・・そしてオフサイド。勝った、勝った! いい内容のいい勝ち方! やったね!! 逆転勝利だね! これでまたいい波に乗れるに違いない。残り2試合、落とすことなかれ。

帰り、静岡駅で途中下車。静岡おでんを食べにいく。どの店がいいのかわからず、しかも日曜日なので半分くらいお休みで、うーんうーんと行きつ戻りつ怪しい数分間の後、えいやとのれんをくぐったのが「愛ちゃん」というお店。味は割とあっさり目で、ふーん、こういう感じかぁ、という感じ。お店の人やお客さんが静岡はフランクなのか、いろいろ教えてくれる。黒はんぺんは、本当は焼津のおでんだとかなんだとか。で、最後にじゃがいもを食べたら、これがおいしい! いい色をしたお餅の福袋を見つけて食べたら、これまたお揚げさんに味がしみてて美味美味美味! お腹はもうぱんぱんなのに、お餅リピート。おいしかった〜。
満腹もいいところで駅に戻ると、雪の影響で新幹線が遅れているとのアナウンス。それでも静岡は暖かった。(地元の人たちは、これでも俺らには今日はすごく寒いよ?と言ってました)

神戸製鋼は勝つし、大畑はトライを決めるし(割と守備重視な動きも見られ・・・やっぱりまだ脚かな。キックの不正確さたるや客席に笑いが広がるほどで、"練習せんかぁ!"の声もw)、おでんは最後おいしかったし、今回、話した静岡の人たちはみんなのんびりしていて親切だったし、初静岡、楽しかった! 来年もヤマハスタジアムで試合があったら行きたいな。